「置いていく荷物を決める」

 

 

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あなたにはいま

どんなお気に入りがありますか。

 

そして

 

あなたにはどんなお気に入りが

ありましたか。

 

あなたが物心つくまえのこと

 

あなたがほんのすこし覚えている

ちいさなときのこと

 

あなたが少しずつ歩けるようになった

ときのこと

 

あなたがお友達というものと

過ごすようになったときのこと

 

あなたが家族以外のたくさんのひとと

過ごすようになったときのこと

 

あなたが見たことの無い土地に

はじめて訪れたときのこと。

 

これまで、あなたにお気に入りのものは

ありましたか。

 

そしてそれは

いま

あなたの元に在りますか？

 

例えば小さな頃に大好きだった

おもちゃ

 

大好きすぎて

どこにいくにも一緒だった

ぬいぐるみ

 

家族のように共に生活し

一緒に眠った

人形

 

おとなにせがんで

買ってもらったおもちゃ

 

しらずしらずのうちに

虜になっていた絵本

 

少しその子、そのものたちのことを

ゆっくり思い出してください。

そして

それがいつ

あなたの日常「いつも」から
「ときどき」になり

「思い出」になりましたか？

 

わたしたちが日々の生活のなかで

飛びついたもの

流行にのって楽しんだもの

共有し共感した感情

取得した資格

経験で蓄積された思考

 

このようなものごとが

あなたの成長や進化や挫折のなかで
あなたのお気に入りになって

共にしている行動・感情があると思います。

あなたが好きか嫌いかは別に

「お気にいり」として

共に過ごしているものがあります。

 

楽しかった創造

悔しかった涙

切なかった感傷

怒りを覚えた衝動

 

あなたが好きか嫌いかは別として

あなたがずっと「お気にいり」にしすぎて

握りしめ過ぎてクタクタのぬいぐるみのように

何度もよみすぎて擦れた絵本のように

 

あなたのなかに蓄積された

「お気にいりの感情」は

 

あなたの人生に時として
重すぎる荷物となり
あなたの歩みを止めることがあります。

あなたのひらくはずだった扉の前に
蓄積された「お気に入りの感情」が
常にあなたの進化を滞らせているかもしれません。

 

あなたが歩くはずだった廊下に
排出しきれない「お気に入りの感情」が

溜まった水たまりのようになって

そのまま歩くことの不自由を表しているかもしれません。

 

あなたが好きか嫌いかは別として

あなたがこれまで抱えてきた「お気に入りの感情」は

あなたの次の進化のために

少し大きくなりすぎてしまったものや

クタクタになってしまったものや

もう読めないほど擦り切れたものが

在るのだと思います。

 

幻影のようだけれど

思った以上に重量のある

古いお気に入りの感情は

そろそろ思い出に切り替えて

 

いまいちど

ここに置いていきませんか？

 

お気に入りから離れることは

なんだか居心地の悪い事かもしれません。

けれど、

少しの間だけ離れてみると
その空いた場所に

新しい出会いと感情が歩み寄ってきます。

 

あなたの隣が空くのを

ずっと待っていた出会いや感情があります。

あなたがいま

自分に合わなくなっていた

「お気に入りの古い感情」を

 

もうここに置いていこうと決めた時

 

あなたに新しい出会いが入ってきます。

 

荷物を手放すことを

哀しいと思ったり

悔しいとおもったりすることもあるでしょう。

その場合はせっかくですから
荷物＝お気に入りの古い感情へ
その気持ちを語ってあげてください。

これまでの成長のために

共にいてくれたことを

どれだけこの力を維持し継続できてきたかを。

荷物はその場に置いていったとしても

消えることはありません。

いつでも見に行くこともできるし
会いに行くことが出来ます。

そしてその時あなたは
よき友であった「お気にいりの古い感情」と
少し距離を置きつつ

また新しい付き合い方ができるでしょう。

あなたはあなたであり
置いていくと決めた「お気に入りの古い感情」も

あなた自身であるから。

決めるのはあなた。

 

小さなころに

お気に入りだったぬいぐるみが

成長するにつれて扱いが変わっていったように

あなたのなかにある

「お気に入りの古い感情」という荷物を
置いていくことを決めた時

 

あなたの人生の
次の幕があがるのです。

川村かなえ
ｸﾘｽﾀﾙﾎﾞｳﾙ演奏家/三昧琴演奏家/音響振動療法家/ボイスアーティスト

長年「音とからだとこころ」に携わってきた実践経験を元に、舞台人として演奏家として、クリスタルボウル及び三昧琴演奏・ボイスパフォーマンスの活動を行っています。また、28年以上に渡る活動を通じ「トーンカウンセリング」というパフォーマンスメソッドを土台にボイスプラクティス、メンタルカウンセリング、サウンドセラピー、ワークショップやパフォーマンスコンサルテーションなどを国内外のクライアントを中心に行いながら、人生を豊かに過ごすための身心の取り扱い方を伝えています。

パフォーマンス（ボーカル/クリスタルボウル/三昧琴）通算数は1000ステージを超え、クライアントセッション数は2021年現在、延べ12000人以上。​セッションのクライアントは日本国の他、アメリカ・イタリア・フランス・カナダなど。

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川村かなえの身体から繰り広げられパフォーマンスは​時を忘れさせるほどの深い慈愛の響きをあらゆる身心にもたらし、世界は「命の音」「水の音」「地球の音」「空（くう）の音」と称賛されています。また、これまでの多彩な経験の中で授かってきた多様な視点やインスピレーションを、セッションやワークショップを通して手渡す在り方は現実的かつ唯一無二の癒しを得ると多くの声を受けています。