「大人の夏休み～役割をやすむ～」

 

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大人の夏休み。

この言葉を聴いて思い浮かべることは

何でしょうか。

 

ゆっくり休暇を謳歌するべく

旅行にグルメに温泉三昧。

 

夏しか味わえない風景を味わい

夏しか味わえない味覚も味わう。

 

普段の生活から離れて

つかのまの休息を愉しむ。

 

そんなイメージを持つときでも

私たちは「普段のわたし」が前提に居ます。

 

例えばこの現代、2021年の日本に生き
女性・男性・それぞれの性に生き
出逢うべく人と出会い家庭が出来き
家族が増え

住む場所も決まり
仕事をし

日々の生活を過ごし
毎日起きて毎日眠るなど。。。。

 

そんな「普段のわたし」という役割を持ち
謳歌する夏休みのイメージを思い浮かべる。

それがあたりまえで
変えられることのない事実であったとしても

大人の夏休みと称するこのお話は

あなたの持つ「普段のわたし」を
お休みすることをお伝えするのです。

まず

家庭のなかで親であるとか

子であるとか　夫であるとか　妻であるとか

家族のなかで自分のポジションを役割を
あなたの頭のなかから外してみてください。

 

そうしたら次に
社会と触れている面の役割を

あなたの頭のなかから、外してみてください。

職業、職種、職名、会社名、個人業名など
あなたの仕事に付随している役割の名を
脱いでください、服をぬぐかのように。

そうしたら次に
つながりある友人との感覚を
あなたの頭のなかから、外してみてください。

いつから出逢ったかということも
数日後にその友人と会う予定も
あなたの身体の中に残る友人との時間の記憶も
霧に消えていくかのように。

 

そうしたら次に

あなたの鼓動がおそらく

体の中から聴こえてくるでしょう。

そうしたら次に

あなたの性別を

あなたの頭の中から

外してみてください。

女だから
男だから
それ以外の感覚も
風にのって飛んでいく風船のように

そうしたら次に

あなたのなかに記された時を
外してみてください。

１年に一度めぐってくる誕生日も
生まれた年のニュースの記憶も
生まれてきたときの体重の記録も
あなたを３６５日で１回転と刻んできた数字を

川の流れから一気に滝になって落ちていくうように

 

 

そうしたら次に
あなたをこれまで取り巻いてきた
肉体の個性やとりまくオーラの色を
外してみてくだあい

あなたのチャームポイントも

あなたのウィークポイントも
とりえとおもっていたことも
四六時中我が身を悩ませている部位のことも
肌の色も目の色も髪の色も
ハタキをかけて埃をおとすかのように

そうしたら次に
あなたの国籍を

外してみてください

あなたがどこで生まれ

どの国籍であるかは
地球でいきるひとつの標しでありますが

わたしたちは国を越えた時

地球のなかでいきる

たったひとつのいのちであることを
気付くことになります

そうしたら次に
あなたがヒトの形をしていることを

外してみてください

手がある足がある頭がある
胸のふくらみ、おしりのふくらみ
身体の関節の曲がる感覚

大地を踏みしめる足の裏の感覚

この凹凸から
サハラ砂漠の砂の如く

サラサラとなって分解されていくように

そうしたらあなたのなかには
しずかなる呼吸の音が

聴こえてくることでしょう

あなたの鼓動と呼吸
ただそれだけを残してみることは

これまでのあなたの役割を

お休みしてみること

これまであなたが身に着けていた
様々なものからお休みすること

 

大人の夏休みは
旅行にグルメに温泉三昧
もちろんそれも楽しく

時を忘れて謳歌できること

いまお伝えした

おとなの夏休みは

 

あなたの身体を繋いできた
過去からの歴史を感じられる夏に

あなたが感じてきた全世界が
いま日本で繰り広げられている
この夏に

とても大切なお休みの方法です

あなたが保ってきた「役割」を
少しお休みしてみませんか。

「役割」という服を少し脱いで
夏の木陰の涼しい風をうける
心身の裸体の感覚を味わってみましょう。

そしてまた「役割」を着るときに
少しその着心地が変わっているかもしれません。

 

川村かなえ
ｸﾘｽﾀﾙﾎﾞｳﾙ演奏家/三昧琴演奏家/音響振動療法家/ボイスアーティスト

長年「音とからだとこころ」に携わってきた実践経験を元に、舞台人として演奏家として、クリスタルボウル及び三昧琴演奏・ボイスパフォーマンスの活動を行っています。また、28年以上に渡る活動を通じ「トーンカウンセリング」というパフォーマンスメソッドを土台にボイスプラクティス、メンタルカウンセリング、サウンドセラピー、ワークショップやパフォーマンスコンサルテーションなどを国内外のクライアントを中心に行いながら、人生を豊かに過ごすための身心の取り扱い方を伝えています。

パフォーマンス（ボーカル/クリスタルボウル/三昧琴）通算数は1000ステージを超え、クライアントセッション数は2021年現在、延べ12000人以上。​セッションのクライアントは日本国の他、アメリカ・イタリア・フランス・カナダなど。

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川村かなえの身体から繰り広げられパフォーマンスは​時を忘れさせるほどの深い慈愛の響きをあらゆる身心にもたらし、世界は「命の音」「水の音」「地球の音」「空（くう）の音」と称賛されています。また、これまでの多彩な経験の中で授かってきた多様な視点やインスピレーションを、セッションやワークショップを通して手渡す在り方は現実的かつ唯一無二の癒しを得ると多くの声を受けています。