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コラム

【読むHealing】ちいさな旅をする~お茶する時間~

ちいさな旅をする~お茶する時間~

 

「ちいさな旅をする~お茶する時間~」

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季節も二十四節気の「雨水」を通り過ぎ
春にむけての下準備がはじまっています。

 

わたしたちの身体のなかもそのように

春に向けての下準備がはじまっています。

 

このところの寒暖の差の中で

ご自身の身体に変化が訪れている方も

多いのではないでしょうか。

 

また、社会の季節もおなじように

春にむけての下準備がはじまっていて

経験したことのない準備に翻弄されている方も

多いことでしょう。

 

経験の無いことは不安でもあり期待でもあり
試行錯誤をかさね

さまざまな想像を行い

体験談を募り

 

限られた時間のなか進むことを

余儀なくされることもあるでしょう

 

どうぞそのようなときは

小さな旅をしてください。

 

このご時世、旅も限られるとお思いでしょう。

今日ご案内するのは「体内の旅」です。

 

個人セッションでもその方の体調に合わせて

気候療法の観点から、沿岸もしくは山地など

旅や湯治を案内することもあります。

 

旅や湯治の観点は

距離や風景の「非日常」が中心です。

 

非日常に触れることにより

身心への刺激や緩和となり

自分自身の中心軸に戻っていく、といった

リフレッシュ・リラクゼーションにつながります。

 

非日常といえば、わかりやすいのが「距離」です。

 

100キロ移動するだけで気候も異なり

その土地で育つ野菜もそのなかで育ちます。

 

それをいただくことでも

体内にとっては普段とは違った刺激になります。

 

最近は流通もよくなっており

自分自身が生きる土地以外の食物も

気軽に取ることができるようになりました。

 

そのなかでもあたりまえに皆さんが日々

体内にいれているものが「お茶」です。

 

仙台にお住まいの方にとっては

お茶は身近な飲み物であっても

生産地となればまた違うイメージになるでしょう。

 

お茶は日本国だけではなく

世界あらゆる国にて育成・製造されています。

 

移動が難しい昨今、お茶の産地の国を

ぜひ想像してみましょう。

 

いつ茶葉を摘んだものであるか

どのような工程でその姿になったのか

 

身体をあたためるお茶もあれば

身体を冷ますお茶もあります。

 

それぞれお茶の人生ならぬ「茶生」が存在します。

 

その土地にあった飲み方があったり

お茶を入れる器でも味わいが変化します。

 

ガラスでいれたお茶と

陶器でいれたお茶の味も変わります。

 

 

器の色や形でも

いただくお茶の印象が変わります。

 

ぜひ、お茶で小さな体内の旅を。

ご自身のためにお茶をいれるじかんを

つくってみてください。

一番大切な事。

それは何も「考えない」こと。

どんなお茶でもいい、自分が惹かれるお茶をひとつ

選んでみましょう。

 

それをどんな器でのんだら

楽しいでしょうか、おもしろいでしょうか

うつくしいでしょうか。

 

あなたのこころのよろこびに

まかせてみましょう。

 

お湯をわかしましょう。

少量のお湯では力を発揮しきれないお茶も

たくさんあります。

ぜひたっぷりと。

 

自分のために、お茶をいれましょう。

タイマーなどは機械は使わずに。

 

茶葉がひらいて

湯にほぐされて

「いい湯だなぁ」と茶葉のひとりごとが

聴こえてきた感じがしたら

器に注ぐ音を慈しみましょう。

 

そして器に注がれた茶の

色、香り、土地の香りを眺め

そのときなにか心に浮かんだことが在れば

 

その心に注ぐように

お茶をいただきましょう。

体内にお茶を染みわたらせましょう。

のみたいものを

のみたいぶん、いただきましょう。

 

この春にむけた季節は

体内の正常な循環のためにも

カラダは水分を必要としています。

 

体内をお茶でゆっくりあたためることは

体内を温泉で満たすことに似ています。

そして、あなたに小さなゆとりを与えます。

 

また、お茶というものは

育つ土、沸かす水、沸かすための火、

沸騰して生まれる風、いただく器の土、という

1つの循環が産まれます。

 

それを選んで体内にいれることにより

体内ではちいさな旅が起こりはじめます。

 

自分のためにお茶をいれることは

小さな旅のはじまり。

 

「何も考えない」で。

そこから旅は

無限にひろがります。

 

ぜひおためしくださいね。

 

 

コラムニスト

川村かなえ
クリスタルボウル演奏家/三昧琴演奏家/音響振動療法家/ボイスアーティスト

長年「音とからだとこころ」に携わってきた実践経験を元に、舞台人として演奏家として、クリスタルボウル及び三昧琴演奏・ボイスパフォーマンスの活動を行っています。また、28年以上に渡る活動を通じ「トーンカウンセリング」というパフォーマンスメソッドを土台にボイスプラクティス、メンタルカウンセリング、サウンドセラピー、ワークショップやパフォーマンスコンサルテーションなどを国内外のクライアントを中心に行いながら、人生を豊かに過ごすための身心の取り扱い方を伝えています。

パフォーマンス(ボーカル/クリスタルボウル/三昧琴)通算数は1000ステージを超え、クライアントセッション数は2021年現在、延べ12000人以上。​セッションのクライアントは日本国の他、アメリカ・イタリア・フランス・カナダなど。

川村かなえの身体から繰り広げられパフォーマンスは​時を忘れさせるほどの深い慈愛の響きをあらゆる身心にもたらし、世界は「命の音」「水の音」「地球の音」「空(くう)の音」と称賛されています。また、これまでの多彩な経験の中で授かってきた多様な視点やインスピレーションを、セッションやワークショップを通して手渡す在り方は現実的かつ唯一無二の癒しを得ると多くの声を受けています。

 

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